これまでに何年かあるいは、何十年も住んできた愛着のある我が家をある事情で手放すことになり、「家を売るなら少しでも高く」と誰もが願うことでしょう。
前回は、不動産の裏の仕組み『双方代理』『囲い込み』についてお話ししましたが、今日は、『タンボ』について書いていきたいと思います。
悪質な業者は、依頼してきた売り主に対し、最初から高い査定額を提示してきた後、頃合いを見計らってどんどん値段を下げていきます。
売主には、ペコペコしながら一生懸命に販売活動をしているように見せかけて「なかなかこの値段で売るのは難しいので、下げてみませんか?」ともちかけ、それでも売主が渋っていると、「この値段だったら買いたいと言っている人がいる」「この土地は不人気なので売れる方が珍しい」とこのままの値段では売れないと畳みかけるのです。
そしてこの時に出てくるのが、『タンボ=坦ボ』です。
要するに、「担当者ボーナス」のことなんですが、営業者と建売業者の間で交わされる言葉です。
建売業者は物件を安く買い取り、それを別の人に高く売りつけたいために、営業者に売り主の希望価格よりもずっと安い言い値を言ってくるのです。
そこで、営業者はその言い値に売却価格を合わせるために、売り主に上記のように話しを持ちかけるのです。「価格を下げましょう」と・・・。
その「価格を下げてくれてありがとう」「紹介してくれてありがとう」という個人的な御礼が「タンボ」です。
結構な金額の為、お客様のためではなく、そのために頑張っている営業マンもいるほどです。
こういう営業者ばかりではないことを願いつつ、後悔しない売却をしたいものですね。
《ジョイホーム》では、いい土地やいい建物に出会えることを願いながら、お客様のサポートをさせていただいております。